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薪の調達

暮らし生活・薪ストーブ・床暖房ｉｎ信州安曇野

　寒い信州の冬の暮らし生活を、心豊かに、暖かく過ごすには薪ストーブと床暖房が本当に最適です。　

　私は5年前まで築35年の在来工法の住宅に住んでいましたが、信州の冬の寒さときたら、半端ではありません。ファンヒーターを各部屋に1個ずつ置いてがんがん燃やしても部屋が暖まらず、めちゃくちゃ寒いのです。朝などは零下10度になる日もありますから、そんな朝のファンヒーターの温度表示はいつもLOで、1時間くらい焚いても3度から5度くらいでした。窓の結露もひどく、全面結氷という感じでした。まあ、これはすきま風の入る古い家だったから仕方ないということもあります。その代わり夏は北風が吹き抜ける涼しい家でした。

　しかし、新しいうちを建てるに当たって、私はどうしても信州の冬の暮らしを暖かく快適に過ごせる家にしたいと思いました。そのために、特に寒くなる西北の部屋に床暖房と薪ストーブを置きました。

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始めは薪にうまく火をつけられるかなあと心配でしたが、要領が分かってくると簡単に薪を燃やせるようになりました。焚き付けは牛乳パック3，4個でオーケー。ねじって一番下に置き、その上に少し細めの薪を乗せます。一番上にちょっと太めの薪を2本ばかり乗せて、牛乳パックに火をつけます。
すると、上昇気流に乗って火が薪に燃え移り、釜の中でごーっという音と共に燃え上がります。よく燃えだしたら横の扉から薪を足していき、釜の温度をどんどん上げていきます。薪ストーブの上には温度計がついていて、それが100度から300度のバーンゾーンに入ると安定した燃え方になり、部屋も暖まり始めます。　そうなったら、ストーブ側面についているダンパーという取ってのような物を引き下げます。釜から一気に煙突に向かって上昇していた炎の熱が、一端釜の中を巡り、もう一度燃焼するスペースを通って完全燃焼するようになります。そのときに薪ストーブから出てくる熱たるや、目に見えない揺らぎのような物を感じさせ、部屋全体を隅から隅まで覆い尽くすような暖かさをもたらします。すごく暖かいですよ。思わず暑い暑いといってみんな上着を脱ぎ出します。

		それだけではありません。薪ストーブには、薪の燃える様子がよく見えるように耐熱ガラスの窓がついていて、ストーブの前で赤やオレンジの炎の燃え立つのを見ていると、本当にリラックスして心が癒されます。疲れていても幸せな気持ちになって、火から離れられなくなります。そんな不思議な魅力のある薪ストーブ、皆さんも味わってみませんか？ちなみにうちで使っている薪ストーブは、ダッチウエストのコンベクションヒーターという製品です。

　でも、仕事で疲れて帰ってきたときはすぐに暖かくしたいもの。いくら火が見たくても、薪を燃やす元気も無いときもあります。そんなときは床暖房がお勧めです。うちは、温水ルムヒーターを採用したのですが、床下に不凍液の流れるパイプが張り巡らされていて、スイッチ一つで屋外にあるボイラーが灯油を燃やして不凍液を温め、床下のパイプに循環させ始めます。

　それと同時に温水ルームヒーターのファンヒーターを一つつけるだけで、部屋はとっても暖まります。床から暖めると体中がじんわりと暖まり、下半身の冷えから肩こりまでとれてきます。部屋もあっという間に暖まるから不思議です。外から冷えて帰ってきた人も、お年寄りも、みんながほっとリラックスできる床暖房。床に寝っ転がってテレビや新聞を見る幸せ。前のうちでは考えられませんでした。氷のように冷えた床と畳でしたから。　信州の寒い冬の暮らしを、薪ストーブと床暖房で、暖かく、心豊かに過ごせるって、本当にありがたくて幸せだなあと思います。　

　ところで、薪ストーブに必須なのが薪の調達です。慣れない頃はどこで薪を用意したらいいのかさえわからず、近くのホームセンターなどで買っていました。ホームセンターで売っている薪は、束が小さく一束498円位でしたが、あっという間に4束くらい燃やしてしまって火のつきはいいけど、火持ちが悪くてお金がかかるなあという印象でした。この頃は、専門の薪屋さんからトラック1杯10000円と買うようになりました。この薪はある程度の長さに切ってくれてあって、後はストーブの釜に入る程度に斧で割ります。こんなふうに薪ストーブを楽しんでいます。もし皆さんも、機会があったら薪ストーブを家につけてみて下さい。きっと楽しいひとときがおくれるでしょう。

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